言語の一つの用途は、自分自身や世間が識別できること、現実を理解ためのカテゴリーを作り、対話したり議論したりできることである。さらに、言語というのは政治的、社会的、文化的な変化を反映するシステムである。 位置や時代を超越する可能性があり、文化的な交流ができるインターネットにおいて、新しいサブカルチャーの出現はこれまで以上に即座に容易なものとなった。そこで、技術の進歩に従って、言語も進歩していくと思われる。 この論文の目的は、コーパス言語学に関する理論的装置を通して、英語のSNS会話においてサブカルチャーの隠語に関する日本語からの借用語の使用と役割を分析することである。そこで、日本に由来する「オタク」と「ロリータファッション」というサブカルチャーに注目し、具体的には「Reddit」というSNSにおいて分析を行うことにした。Redditにおいてトピックにより分けられた内部構造のため、サブカルチャーの言語の特徴が研究できるための絶好な道具だと思うからである。 借用語はどのように用いられるのだろうか、どの程度に広がっているのだろうか、日本語における使用と比較し意味上の違いはあるのだろうか、その日本語に対応する英語はあるのだろうか、また、異国情緒がその借用語の普及に貢献するのだろうか(すなわち、借用語そのものであるという認識が借用語の正当性、ひいては話者の正当性に同上するのだろうか)、などというリサーチクエスチョンを明らかにするため、Redditに収録されたテキストを含める言語コーパスを作成し、アポステリオリでその借用語を解析することにした。 言語コーパスに含まれたテキストは、二つの特定の基準に基づいて手作業で収集された。その基準は、まず、「r/anime」と「r/lolita」のsubreddit(すなわち、フォーラムのようにRedditのトピックスにより分かれた内部構造)に入り、そして、2024年の期間内に作成されたものでなければならないという基準であった。余分なデータ(htmlタグなど)を削除した後、コーパス構築・分析するというソフトウェア「#Lancsbox X」を通じてテキストのデータを処理した。そのテキストを読み、借用語を記し、英語の対応する語彙があればそれも記し、量的・質的な分析により日本語と英語の用語を比較した。 その用語の使用、使用頻度により、二つの結論が分かるようになった。 まず、二つのsubredditとそれぞれの日本のサブカルチャーの関係に関すること。それは、単純に言うと、r/lolitaとロリータファッションのサブカルチャーはまだ繋がっていると言えるのに、r/animeとオタクサブカルチャーの関係は少しずつ離れていくように思われる。それは、アニメや漫画というエンターテインメント実業界はもうサブカルチャーの一面ではなくメインストリームに入っていくと言えるからである。 そして、そのsubredditのコミュニティの内部状態に関すること。r/lolitaというコミュニティは強い繋がりでいると言える。一方、r/animeのコミュニティの繋がりが弱く、アイデンティティ的に分裂していると言える。 そこで、コーパス言語学、借用語の学習に通じて異国文化関係と人間関係が分かるようになると言える。
Tra i vari fini del linguaggio è possibile annoverare un ruolo identitario e identificativo: poter identificare sé stessi ed il mondo circostante ci permette di creare categorie, al fine di decodificare la realtà, per poterci interagire e discuterne. Inoltre, il linguaggio è un sistema in costante evoluzione, che riflette in sé cambiamenti politici, sociali e culturali, in accordo con il proprio periodo storico e posizione geografica. Con il progresso scientifico, tuttavia, esiste un nuovo spunto di evoluzione per il linguaggio: il mondo di Internet, grazie al quale l’interazione culturale e la nascita di nuove subculture sono diventate più immediate e facilitate che mai, in un contesto atopico e potenzialmente atemporale (il ciberspazio). Con questa tesi, il mio intento è di analizzare la funzione e il ruolo dei prestiti linguistici dalla lingua giapponese nel contesto delle subculture di lingua inglese nei social media, attraverso la creazione di un corpus linguistico basato sui testi contenuti in Reddit, con il fine di stabilire a posteriori quale sia l’utilizzo di questi prestiti, quanto ampia sia la loro diffusione, se esista una differenza semantica rispetto al termine originale giapponese, se esistano o meno dei corrispondenti in lingua inglese rispetto ai prestiti analizzati, tra le due quale versione venga privilegiata e per quale motivo e in che modo la “esoticità” dei prestiti linguistici possa contribuire o meno alla diffusione del prestito stesso (ossia, se la percezione del termine in quanto prestito contribuisca a dare legittimità al termine e, di conseguenza, al parlante). Lo studio avverrà attraverso un’analisi quantitativa (riguardo alla sfera dell’ortografia, del campo semantico dei termini analizzati e dell’origine linguistico del termine) e qualitativa (riguardo alla semantica dei termini utilizzati comparata ai corrispettivi di lingua inglese se esistenti) di una rosa di termini selezionati in seguito alla lettura dei campioni raccolti, che verrà riportata in un glossario finale. In particolare, verranno analizzati come casi di studio le subculture otaku (r/anime) e lolita (r/lolita), costruendo un corpus ad hoc (suddiviso in due subcorpora, ognuno relativo ad un subreddit) per mezzo di Beautiful Soup e #Lancsbox X.
I prestiti linguistici dal giapponese nel gergo delle subculture online - un’analisi lessicologica basata su un corpus di testi in lingua inglese
TOSON, SILVIA MARIA
2023/2024
Abstract
言語の一つの用途は、自分自身や世間が識別できること、現実を理解ためのカテゴリーを作り、対話したり議論したりできることである。さらに、言語というのは政治的、社会的、文化的な変化を反映するシステムである。 位置や時代を超越する可能性があり、文化的な交流ができるインターネットにおいて、新しいサブカルチャーの出現はこれまで以上に即座に容易なものとなった。そこで、技術の進歩に従って、言語も進歩していくと思われる。 この論文の目的は、コーパス言語学に関する理論的装置を通して、英語のSNS会話においてサブカルチャーの隠語に関する日本語からの借用語の使用と役割を分析することである。そこで、日本に由来する「オタク」と「ロリータファッション」というサブカルチャーに注目し、具体的には「Reddit」というSNSにおいて分析を行うことにした。Redditにおいてトピックにより分けられた内部構造のため、サブカルチャーの言語の特徴が研究できるための絶好な道具だと思うからである。 借用語はどのように用いられるのだろうか、どの程度に広がっているのだろうか、日本語における使用と比較し意味上の違いはあるのだろうか、その日本語に対応する英語はあるのだろうか、また、異国情緒がその借用語の普及に貢献するのだろうか(すなわち、借用語そのものであるという認識が借用語の正当性、ひいては話者の正当性に同上するのだろうか)、などというリサーチクエスチョンを明らかにするため、Redditに収録されたテキストを含める言語コーパスを作成し、アポステリオリでその借用語を解析することにした。 言語コーパスに含まれたテキストは、二つの特定の基準に基づいて手作業で収集された。その基準は、まず、「r/anime」と「r/lolita」のsubreddit(すなわち、フォーラムのようにRedditのトピックスにより分かれた内部構造)に入り、そして、2024年の期間内に作成されたものでなければならないという基準であった。余分なデータ(htmlタグなど)を削除した後、コーパス構築・分析するというソフトウェア「#Lancsbox X」を通じてテキストのデータを処理した。そのテキストを読み、借用語を記し、英語の対応する語彙があればそれも記し、量的・質的な分析により日本語と英語の用語を比較した。 その用語の使用、使用頻度により、二つの結論が分かるようになった。 まず、二つのsubredditとそれぞれの日本のサブカルチャーの関係に関すること。それは、単純に言うと、r/lolitaとロリータファッションのサブカルチャーはまだ繋がっていると言えるのに、r/animeとオタクサブカルチャーの関係は少しずつ離れていくように思われる。それは、アニメや漫画というエンターテインメント実業界はもうサブカルチャーの一面ではなくメインストリームに入っていくと言えるからである。 そして、そのsubredditのコミュニティの内部状態に関すること。r/lolitaというコミュニティは強い繋がりでいると言える。一方、r/animeのコミュニティの繋がりが弱く、アイデンティティ的に分裂していると言える。 そこで、コーパス言語学、借用語の学習に通じて異国文化関係と人間関係が分かるようになると言える。File | Dimensione | Formato | |
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https://hdl.handle.net/20.500.14247/24251